水は当社の事業活動に不可欠であり、また、当社の工場等が立地する地域社会においても大切な資源であることを認識しています。そのため、水の循環利用や製造プロセスの改善による効率的な水利用を全社的に進めています。
当社は、生産上必要な水使用量を明確に把握し、余分な水使用量を抑えることで、水使用量の削減に取り組んでいます。2022年は、単体の拠点で2018年度比1%以上削減の目標に取り組み、4%削減し目標を達成しました。2023年は対象範囲を主要グループ会社に拡大し、2021年の使用量以下(900万ⅿ3/年)を目標に、水使用量削減に取り組んでいきます。
目標の設定および進捗状況については、社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会にて審議し、四半期毎に取締役会に報告される体制としています。
当社では、WRI
Aqueductを使用して水ストレスのかかる地域を特定しています。2022年は、本社・支店及びグループ企業を含めた国内外の全51拠点(※1)を対象に調査を実施しました。
このうち、5拠点で水ストレスが高いと判定(※2)されました。販売拠点である1拠点を除く4拠点において、過去の洪水・干ばつの発生状況や水使用量の詳細な調査を実施し、低リスクであることを確認しています。
当社では、水使用量削減目標達成に向け、各拠点で様々な取り組みを行っています。
事業 | 拠点 | 施策 |
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黒鉛電極 | 国内生産拠点 | 工業用水の取水調整 |
海外生産拠点 | 黒鉛化工程における冷却水を循環し再利用 | |
カーボンブラック | 海外生産拠点 | 漏水対策による設備投資 |
パフォーマンスにおいて、水使用量は取水量に集約し、算出しております。
取水量 (単位:千㎥)
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | ||
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取水量 | 単体 | 2,880 | 2,846 | 2,637 | 2,880 | 2,760 |
連結 | - | 8,937 | 7,836 | 9,006 | 8,726 | |
(水源内訳) 水道水 |
単体 | 277 | 326 | 290 | 292 | 366 |
連結 | - | 2,893 | 2,448 | 2,818 | 2,743 | |
(水源内訳) 河川(工業用水) | 単体 | 1,858 | 1,801 | 1,697 | 1,908 | 1,727 |
連結 | - | 3,009 | 2,770 | 3,073 | 2,771 | |
(水源内訳) 地下水 |
単体 | 745 | 719 | 649 | 680 | 668 |
連結 | - | 2,983 | 2,597 | 3,062 | 3,048 | |
(水源内訳) その他 |
連結 | - | 52 | 21 | 54 | 164 |
取水量売上高原単位
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
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34.1 | 38.9 | 34.8 | 25.6 |
排水量 (単位:千㎥)
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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排水量 | 1,994 | 2,068 | 2,010 | 2,115 | 2,011 |
(排出先内訳) 下水道 | 100 | 108 | 95 | 108 | 134 |
(排出先内訳) 河川 | 573 | 578 | 546 | 554 | 564 |
(排出先内訳) 海域 | 1,321 | 1,382 | 1,369 | 1,453 | 1,312 |
水域への環境負荷物質排出関連デ-タ
横スクロールで表全体を確認
単位 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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BOD排出量 | kg/年 | 1,372 | 1,787 | 1,781 | 1,211 | 1,165 |
COD排出量 | kg/年 | 6,855 | 9,369 | 9,170 | 9,600 | 5,878 |
全窒素排出量 | t/年 | 5.4 | 6.0 | 5.2 | 8.2 | 8.7 |
全りん排出量 | t/年 | 0.2 | 0.2 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
水に関する法令・条例等の違反件数
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
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