製造装置の不具合を迅速に解消して
カーボンブラックの安定供給を支える
知多工場 製造課
K.G
2019年入社
※所属は取材当時
これまでの経歴 CAREER
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2015
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日本大学 生産工学部 機械工学科入学
以前からモノづくりに興味があったため、将来、生産関係の仕事に携われると考えて機械工学科に進学。所属研究室では、複合材料CFRTPを対象に強度試験などに従事した
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2019
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東海カーボンに入社
学生時代の研究を通じて、炭素を使った素材の将来性の高さを実感。就職活動ではメーカーを中心に複数の企業をまわったが、最終的には炭素のオーソリティである東海カーボンを選択
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2019
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現在も所属する知多工場製造課に配属
インタビュー INTERVIEW
学生時代について
研究対象は炭素繊維を使った樹脂
文化祭実行員会では掲示物制作に従事
研究室では、樹脂に炭素繊維を強化材として加えた素材CFRTPを対象に、民間企業と連携しながら強度試験に取り組んでいました。学業以外では、文化祭の実行委員会に所属。告知用掲示物などの制作を担当していました。もともとモノづくりの仕事につなげたいと思って学部・学科を選びましたが、制作作業に没頭するなかで「自分はつくづくモノづくりが好きなんだなあ」と実感していましたね(笑)。
東海カーボンを選んだ理由
大学で培った知見を活かせる点に加え
炭素を扱う事業の将来性にも着目
学生時代の研究を通じて、炭素が産業にもたらす可能性の大きさを実感しました。大学で培った知見を活かしたいと思ったのはもちろん、炭素を扱う事業には将来性があるとも思ったので、就職活動では炭素をキーワードに各企業を見ていました。複数社を比較検討しましたが、私の希望にもっとも合致していたのが東海カーボンです。内定の連絡をいただいた際には迷うことなく入社を決意しました。
現在の仕事内容
炭素の微粒子「カーボンブラック」の
製造プラントで設備の保全・整備を担当
所属する製造課では、タイヤの原料などに使われるカーボンブラックという製品の製造オペレーションと製造装置の保全を担当しています。このうち、私自身は保全・整備グループの一員として勤務しています。複数あるプラントのうち2系列を担当し、装置に不具合が発生した際に、原因究明と問題解決にあたります。また、新たな設備の導入や既存設備の入れ替えが決まった際には、仕様の検討なども一部担当しています。また、新たな設備の導入や既存設備の入れ替えが決まった際には、仕様の検討なども担当しています。
仕事のやりがい
異常や不具合の原因特定が困難だからこそ
的確に対処できたときに自身の成長を実感
カーボンブラックに限りませんが、製造装置の機構は複雑です。異常や不具合が発生した際は、考えうる原因をすべて挙げたうえで「ここは大丈夫だったから次」という感じで特定していきます。配属当初は何も分かりませんでしたが、日々の実務を通じて、設備の仕組みやよく発生する不具合、その影響がおよぶ範囲などについて知見を蓄えています。このため、不具合発生時に独力で原因を突き止め、問題を解消できると、自身の成長を実感できてやりがいを感じます。
仕事で大事にしていること
修復作業を適切・迅速に実施するためには
関係者とのコミュニケーションの質が大切
異常や不具合が発生すると、修復のために装置を停止する必要や他の装置を養生する必要が生じます。また、修復作業を適切に実施するには、不具合によって生じている現象や原因などを正確に伝える必要もあります。いずれも、設備を操作する現場作業員の方や、修理の実作業にあたる施工スタッフさんとのコミュニケーションの質が重要なのです。そこで、相手の話には注意深く耳を傾け、誤解なく理解してもらえるような伝え方を心がけています。
入社して一番成長した経験
先輩社員の指導を仰いで動く日々を経て
初めて単独で対処できたときの喜び
入社2年目に、製造装置内の弁の動きが悪いという症状に対処したことがあります。弁そのものの形状、弁を動かすベアリング、弁と接するシリンダ内の圧力など、さまざまな原因が考えられるなか、ひとつひとつ検証を重ねていきました。結果、原因を特定したうえで社内の施工スタッフに修復作業を依頼し、無事に復旧できたのです。それまでは先輩社員の指導を仰ぎながら動いていました。単独で問題を解決した初の経験だったので、とても印象に残っています。
東海カーボンを一言で表すと
力を合わせて一丸となって課題にあたる
この核として協調性が根付いている
「協調」ですね。日々一緒に働く上司や先輩はもちろん、現場の作業員の方なども含め、誰にでも気軽に相談を持ちかけられますし、誰もが親切に丁寧にアドバイスしてくださいます。全社員が、力を合わせることや助け合うことの大切さをしっかり認識しているから何かあれば一丸となってことにあたるという雰囲気が醸成されているのだと思います。
同僚の特徴
困難な問題を突き付けられても全力で対処する
人情に厚い社員のおかげで助けられてきた
これまでの私は、自分の未熟さが原因で、周囲の人に無理をお願いする場面が多くありました。それでも「無理」と断られたことがありません。誰もが人情に厚く「なんとかやってみよう」と言ってくださるのです。本当に幾度も助けられました。その恩返しの意味も含めて、自身も困難な問題を受け止めて対応できるようにならなければと思っています。
今後の挑戦
幅を広げて装置のスペシャリストを目指す
いずれは設備設計にもチャレンジしたい
製造装置はひとつひとつが複雑ですし、ひとつの製品を生み出すために多種の設備があります。単独で対処できる場面が増えてきたとはいえ、未知の領域のほうが多いので、今後も経験の幅を広げながら製造装置のスペシャリストを目指したいですね。また、装置はもちろん、カーボンブラックの特性や生産現場のニーズなどにも精通したうえで、いつかは設備の設計そのものにも携わりたいと思っています。
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黒鉛電極の安定的な製造体制を守るため
データ解析と現場との対話で改善提案
R.U
製造課(製造)
製造装置の不具合を迅速に解消して
カーボンブラックの安定供給を支える
K.G
製造課(設備)
新たなリチウムイオン電池の創出に向け
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Y.M
研究
原材料の入荷状況が厳しいなかでも知恵を絞り
「顧客のニーズ」に全力で応える
S.M
工程課
ときに衝突する各人の意向の狭間に立ち
「複雑なパズルの最適な解法」を創造する
T.I
販売部
入社1年目からやりがいある仕事を任され
2年目にして自身の確かな成長を実感
B.H
原料調達部
理系スキル+コミュニケーション能力で
「最適な着地点」を見つけ、困難を解決する
Y.K
生産技術部
営利企業と「サステナビリティ」の
あるべき関係を考え続ける
K.I
総務部
社員メッセージ一覧