基本的な考え方当社グループは、地球環境保全を経営における最重要課題の一つと位置付け、ISO14001に基づいて構築した環境マネジメントシステムの運用により、企業活動と環境の調和に努めています。企業活動と環境の調和、持続可能な循環型社会の実現に向けて、生産と物流を中心とする事業活動が地球に与える影響を、定性的・定量的に把握評価し、その低減に向けてさまざまな取り組みを行っています。東海カーボングループの環境保全活動を推進するために「環境理念」「環境方針」を制定しています。環境マネジメント環境防災に関する推進体制「環境防災対策本部委員会」と、グループ会社も参加して事業部ごとに開催する「環境防災対策事業部委員会」で構成するマネジメント体制を構築しています。重要な施策や方針は、環境防災対策本部委員会で決定し、各事業部の活動は、環境マネジメントISO14001とリンクし、より実効性の高い目標にチャレンジしていきます。ISO14001認証取得状況ISO14001は、環境配慮型企業活動を進める上で重要なシステムであり、当社では国内のすべての生産拠点で認証を取得しています。2018年までに全生産拠点でISO14001新規格(2015年版)へ移行し、運用しています。環境保全環境設備投資による取り組み米国No.1のカーボンブラック生産能力を持つTokai Carbon CB社は、テキサス州に2工場、ルイジアナ州に1工場を稼働しています。生産に伴う環境負荷を低減するために、当社は同社の3工場へ総額143百万ドルを投資。環境設備を2022年末までに順次導入していきます。さらに、ルイジアナ州のアディス工場では新たに廃熱回収設備を導入。工場で使うすべての電力を賄うことでエネルギーの効率循環を図っています。WEB環境理念・環境方針https://www.tokaicarbon.co.jp/sustanability/ems_management.html環境目標と実績環境活動を進める上で、当社は次の4つのターゲットを活動の主体として取り組みを進めています。(1)法令等遵守関連する法、条例、地域と結んだ協定、合意事項等を整理し、適切に遵守しています。2019年、当社事業場において重大な法令および条令等の違反はなく、環境関連訴訟、罰金等についてもありませんでした。(2)環境クレームゼロ地域との共生を重視し、関連する法、条例、地域と結んだ協定、合意事項等で定められた基準以下でも地域社会の中で問題となる事象については、適切に対応しています。2019年、当社において重大な環境クレームの発生はありませんでした。(3)エネルギー消費原単位の削減当社は、エネルギー消費原単位を削減することでCO2等温室効果ガスの排出量削減に努めます。中期的にはエネルギー消費原単位の前年比1%削減を達成することで、省エネルギー法の基準に基づくSクラスを目指します。(4)産業廃棄物の削減2019年、当社は新たな有価物処理業者の探索・採用等による再資源化に取り組みました。その結果、産業廃棄物委託処理量、最終処分量が減少しました。2019年の実績を踏まえ、2020年は再資源化率75%以上、最終処分率30%以下を目標としています。引き続き、分別の徹底や廃棄物の再資源化を図り、委託処理量と最終処分量のさらなる削減に注力していきます。アディス工場35東海カーボン アニュアルレポート 2019ビジョンと戦略事業報告資料編サステナビリティ報告
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