東海カーボン株式会社 アニュアルレポート 2018
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日・米・欧の3極体制によりグローバル市場をカバー。販売東京名古屋大阪アメリカドイツ顧客黒鉛電極とは鉄をつくる方法に「高炉方式」と「電炉方式」があるのをご存知ですか。電炉方式は、一度利用した鉄スクラップを電気炉で溶かしてリサイクルする方法。この炉の内部で鉄を溶かしているのが「黒鉛電極」です。黒鉛は熱伝導率が高く、耐熱性に優れ、衝撃にも強い素材。電気抵抗が低いので大きな電流を流し、鉄を溶かすことができます。最近はさらなる効率性を求めて高電流・大電力化しています。私たちは約100年の技術の蓄積で、世界最大級の直径32インチ(約80㎝)、長さ3.0mという黒鉛電極を開発。“欠けない、減らない”を目指した品質と合わせ、大きな信頼を得ています。黒鉛電極事業 基本情報DC炉用(直流電流炉)AC炉用(交流電流炉)LF炉用(精錬炉)主要原材料鉄鋼メーカー(電気炉製鋼)ニードルコークスとピッチを捏合したのちに成形。焼成と黒鉛化工程での熱処理を経て製品化。製造工程捏合/押出成形一次焼成(約1カ月)ピッチ浸透(数日間)二次焼成(約2~4週間)黒鉛化製品~出荷年産能力日本38,000tアメリカ30,000tドイツ28,000t本社(東京)グローバル販売統括欧州全域、全米をカバーする販売、技術サービス網ニードルコークス針状結晶が発達熱膨張係数が低いピッチコールタールを熱処理して製造熱を加えることで炭化(歩留50%)56東海カーボン アニュアルレポート 2018

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