知多研究所富士研究所防府研究所研究開発体制当社は、富士研究所、知多研究所、防府研究所を主要拠点とする研究開発体制を敷く中で、社会・環境の変化や多様な顧客ニーズに対応する研究開発を長年にわたって重ねてきました。その成果は、事業分野の製造・技術力の向上や製品ラインアップの充実、事業創成による当社の成長につながっています。現在、富士研究所では、CASEに対応する自動車や5G、IoTに対応する半導体といった将来有望な市場をターゲットに、機能性を付与できる高温素材分野等の新規事業の創成に向けた戦略的な研究開発を行っています。また、知多と防府の両研究所はそれぞれ工場に隣接し、現有事業の技術力向上につながる応用開発を担っています。近年はカーボンのさらなる可能性を拡げるべく、公的研究機関や大学、企業内の開発部門との共同研究開発も積極的に進めています。工場と同じ敷地内で、生産ラインと直結したカーボンブラックの生産技術開発を担う研究所です。開発から製品化までを短期間でできるため、お客様に密着した応用開発が可能です。カーボンブラックの開発を軸に、自動車分野では環境志向の製品開発に注力しています。人造黒鉛電極の試作・評価解析を通じて、さらなる品質向上を追求しています。原料分析から電極特性調査までを実施し、製造工程へフィードバックすることで安定生産の基礎を支えています。また、日・米・欧の生産拠点をつなぐ黒鉛電極の中央研究所としての役割を担い、グローバル市場に向けた研究を続けています。電顕室、実験室、試作室等、最先端の設備を揃えた総合研究所です。半導体、自動車、エネルギー・環境、航空宇宙等の分野で時代に応じたテーマの研究に長年取り組み、独自の技術・製品を生み出してきました。大学や研究組織との共同研究や学会参加を通した技術人材の育成を進め、今後も時代とお客様が求めるニーズに応える開発から新規事業を創成していきます。主要研究拠点31東海カーボン アニュアルレポート 2018ビジョンと戦略サステナビリティ報告財務報告資料編事業報告
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