東海カーボン株式会社 アニュアルレポート 2018
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億円2,5001.営業キャッシュ・フロー設備更新・環境投資(2019~2021年)(3年累計)億円6002.成長投資億円5003.戦略投資(M&A・アライアンス)4.安定的・継続的な配当5.自己株式の取得主力事業を支える設備更新工事および環境設備導入利潤拡大を目的とした成長分野の能力増強将来の成長機会を捉えるため、自動車、エレクトロニクス分野におけるM&Aの方針継続将来価値の源泉当社の主力事業の生産設備は老朽化が激しく、その更新が喫緊の課題となっています。黒鉛電極事業を含む歴史の長い主力事業を中心に、設備の更新や最新設備の導入をすることで安定供給を維持し、同時に生産性の改善、品質向上も図っていきます。2008年後半以降の事業環境悪化によって後手に回っていた設備更新を、当中期経営計画期間中に集中的に実施します。当社グループは、リサイクルや省エネルギー、クリーンエネルギーに欠かせない素材の提供を通じて地球環境に貢献しています。一方で、生産工程では相当程度の資源やエネルギーを消費し、環境に負荷をかける一面もあります。地球環境との調和を目指して技術革新や生産効率化に絶えず努めるとともに、必要な環境投資を進めていきます。2019年から2021年までの3年間で累計500億円超を成長分野へ投資します。カーボンブラック事業では、世界的な需要拡大に応えるため、カナダ拠点でゴム製品・冶金・プラスチック向けのサーマルブラックを増産します。ファインカーボン事業では、韓国拠点を中心に、需要の急拡大が見込まれるSolid SiCフォーカスリングの生産能力を段階的に増強します。同製品について、当社グループは世界市場で圧倒的なシェアを有しています。他に、電気自動車の普及に伴うリチウムイオン電池やMLCC(積層セラミックコンデンサ)市場の拡大に備えた設備投資をしていきます。これらの投資は事業基盤の拡大のみならず事業ポートフォリオの健全性向上にもつながり、将来的にキャッシュ・フロー創出の源泉になると考えています。中期経営計画資本配分設備更新環境投資成長投資当社グループは、中期経営計画期間中に創出されるキャッシュ・フローを、将来キャッシュ・フローの源泉となる既存設備および新規設備への投資に活用します。また、重要な経営課題である株主還元も強化していきます。緊急度の高い設備更新・環境投資に約600億円を投じるほか、成長分野への投資に約500億円を投じる計画です。戦略投資については、当社事業に関連する分野で業容拡大、収益性向上に資する案件等を引き続き積極的に検討していきます。株主還元については、安定的・継続的な配当を基本方針とし、今後さらなる増配を図ります。自己株式取得についても機動的に実施していきます。「T-2021」「T-2021」期間中に生み出される営業キャッシュ・フローとその活用方法(2019~2021年累計イメージ)18東海カーボン アニュアルレポート 2018

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